わかりやすくする工夫も必要

日本の会社には、暗黙のルールのようなものがあります。会社ごとに異なるローカルルールが存在し、それが外から見てわからないようなものであることが問題です。それが社会に出た若者の心をくじき、また海外の人とのビジネスの支障となることもあります。なんとなくこれまでの進め方が当たり前だと思うようなことであっても、それが正しいものであるとは限りません。むしろ、その暗黙のルールを守ろうとするために、非効率なことをしているという場合もあるでしょう。そのローカルルールが必要なものなのか、それぞれの会社で考えて改善が必要なところは積極的に変えていく必要があります。自分たちではわかりにくい部分も多いので、何か指摘された際にはチャンスとしてとらえ、見直してみるといいでしょう。

また、どうしても会社として残しておきたいルール、必要だと思われるルールがある場合には、それが外部にもわかるような形にしておくのがいいです。企業理念などはパンフレットやホームページに記すこともありますし、どうしても社員に守ってほしいローカルルールは求人情報で伝えることもできます。社員に対しては、研修などで伝えることも可能です。また、海外の人で日本の会社のローカルルールに詳しくない場合には、相手が知らないということを前提として考える必要があります。ルールについて前もって伝えるなり、場合によってはルールを気にしないようにする配慮も必要になるかもしれません。このように、時と場合によるローカルルールの運用について考えておきましょう。