結婚式場で働くうえでのローカルルール

結婚式は、人生の中でも特別なイベントです。そのため、結婚式場で働く際には粗相のないよう、立ち居振る舞いには気をつけなければなりません。時間通りに結婚式を進行させるために、タイムスケジュールを把握するのは当たり前です。披露宴では、さまざまな催しが行われる中、ぶつかったり落としたりすることなく食事を運び、主役である新郎新婦への気配りも欠かせません。特に、新婦がほかの新婦と出会わないように、中座する際はスタッフが連携してルートを確保することもあります。こうしたさまざまな気配りの中でも、結婚式場業界ならではのローカルルールといえるのが、忌み言葉でしょう。

忌み言葉とは、縁起の悪さを連想させるとして、使用を控えるべきといわれている言葉です。普段何気なく口にしている言葉でも、結婚式というお祝いの場にはそぐわないだけでなく、相手に不快な思いをさせてしまう場合もあります。入試を控えている人に、「すべる」や「落ちる」などの言葉を使わないように配慮した経験がある人もいるでしょう。同様に、結婚式の場合では、別れを連想させる「別れる」や「切れる」、「終わる」などが忌み言葉として挙げられます。中でも「終わる」という言葉は何気なく使ってしまいますが、結婚式場で働くのであれば「もうすぐ披露宴が終わるので席にお戻りください」と案内してはいけません。この際は「終わる」ではなく、「お開き」や「結び」といった言葉が使用されます。このような忌み言葉をしっかりと覚えることが、結婚式場で働く際には大切です。