日本の会社にありがちなローカルルール

どの国でも、会社ごとの規則はありますが、日本の会社は特にローカルルールを持っていることが少なくありません。一見非効率なのにわざわざ手間のかかる方法を取っていたり、望まない飲み会への自主参加も実質的には無言の強制参加だったりするのです。日本の会社では、上司のいうことには絶対服従すべきという意識や空気感が強くあります。なかなか進言や苦言をいえないため、非効率なルールが是正しにくい環境にあるのです。新入社員がよく経験するのが、非効率な仕事の進め方に対して疑問を投げかけると「うちではこうだから」といわれることです。物事や手順を変えることは、やや難易度の高い頭脳労働といえます。日々の業務に負われいる社員たちでは、なかなか変えにくいことのもその一因といえるでしょう。

しかし、それはいい方法の考案や、それによって起きるリスクの予想などを考える、頭脳労働の余裕がないだけでもあります。きちんとわかりやすく進め方やその効果を説明し、新しいルールを提案すれば聞き入れてもらえる可能性はあるでしょう。それで仕事を効率化できれば、より快適な会社で働けるようになります。新しく会社に入ったばかりだと、まだほかの会社との違いに気づけるバランス感覚がある状態です。そのバランス感覚を失わないうちにしっかりと改善案を考え、押し付けがましくしたり現在のローカルルールを貶めたりしないように、やんわりと提案してみましょう。必ず成功するとは限りませんが、もし聞き入れてもらえれば、働くうえでのストレスを大幅に軽減できるはずです。